このサイトでは乳がん(乳ガン・乳癌)のセルフチェック(自己検査)や乳がん検診、画像診断(マンモグラフィ・超音波・X線・CT・MRI)、症状、治療、クラス、ステージ別手術について
情報提供しています。

画像診断とは、放射線や超音波、磁場などを用いて、画像として映し出す検査方法の総称です。
乳がんの画像検診には、マンモグラフィ(乳房X線)、CT(X線断層撮影)、エコー(超音波)、MRI(磁気共鳴装置)があります。検診の目的ごとに使用される診断機器が異なってきます。
自己検診(セルフチェック)では、乳房のシコリやえくぼ状のくぼみなど、目で見て触ってわかる変化があれば発見することができますが、「しこりが判らない癌」の場合は発見することができません。
これを「非触知乳ガン」といい、しこりとして触知できるほど大きくなっていない状態で、乳がんの5%を占めています。このようなガンを発見するためには、画像診断による検査が必要になります。
マンモグラフィ検査などで「石灰化」や「腫瘤」が確認され、細胞診で詳しく検査してみたら乳がんだった、という場合があるのです。
そのため、月一の自己チェックに加え、2年に1度は検診期間での画像診断を受けることが大切です。

| 画像診断の種類 | 目的 | 被爆 |
|---|---|---|
| マンモグラフィ(乳房X線) | 早期発見、良性・悪性の区別 | あり |
| エコー(超音波) | 早期発見、良性・悪性の区別、ガンの広がり、転移の有無 | なし |
| CT(X線断層撮影) | ガンの広がり、転移の有無 | あり |
| MRI(磁気共鳴装置) | 早期発見、良性・悪性の有無、ガンの広がり、転移の有無 | なし |
マンモグラフィ(乳房X線)は2枚のプラスチック板の間に乳房を挟んで圧迫して、上下左右から撮影する検査方法です。
マンモグラフィでは透過力の低いX線を使用しますので、圧迫して乳房の厚みを極力薄くしないと、的確な診断が難しいため、このような方法になっています。
| メカニズムは? | 乳房内のX線吸収の差を利用して画像を形成して診断します。乳房内の組織「脂肪」「乳腺」「石灰化」はX線の吸収が異なるという性質を利用したものです。 乳腺と乳癌の判別は非常に難しいため、微妙な画像の差を診断することになります。正確な検査のためにも、乳房をしっかり圧迫する必要があります。 |
|---|---|
| 痛みは? | 乳房が圧迫されるとき、若干痛みを伴いますが、最近のものは圧迫時間も短縮され、より苦痛の少ない検査となりました。また、月経後(乳腺が柔らかくなっている時期)に検査を受けると、比較的痛みが少なくて済みます。 |
| 検査時間は? | 検査時間は10~15分程度。X線が放射されるのはわずか数秒です。 |


マンモグラフィで全ての乳がんが見つかるというわけではありません。乳腺組織の中に病巣が隠れていたり、癌の進行が早い、撮影画像が不鮮明、見落としなどによって、見つからないケースがあるのです。年齢別で見ても、50歳以上の発見率は91%と高いものの、49歳以下では79%にまで下がるとの報告もあります。
これは、マンモグラフィ検診は「脂肪の多い高齢の女性に対しては病変検出率が高い」という特徴が関係しています。
乳房内の乳腺は年齢とともに脂肪に置き換わっていくため、若い女性と50歳以上の女性では乳房内の状態が異なり、高齢の方ほど脂肪の量が多くなっています。
マンモグラフィの画像コントラストは乳腺に非常に近いため、正常組織と病巣の区別がつかないことがあります。しかし、脂肪とは適度なコントラストがあるため、病変を発見しやすいのです。つまり、マンモグラフィ検診の検出率のポイントはこの「乳房の脂肪量」といえます。

エコー検診は、人の耳には聞こえない超音波(2~20MHz)を体内に発信して、各組織や臓器からの反射(エコー)を画像化し、検査する方法です。乳房だけでなく、様々な臓器の検査に用いられています。
マンモグラフィとは、まったく異なる原理で検査する方法ですので、エコーの併用はマンモグラフィの欠点を補う一つの手段です。


CT検査はX線による検査ですが、マンモグラフィでのX線撮影は画像が重なっているのに対し、CTでは輪切りの断面図を撮影できるので、乳がんの正確な位置を調べることができます。
MRI(磁気共鳴装置)による検査は、強い磁場の装置の中で電波を当て、それに対して人体から放出されるNMR信号(水素原子核の磁気共鳴現象)をもとに画像にして調べる方法です。乳がんの良性・悪性の区別や広がりを調べることができます。
体内に金属や心臓ペースメーカーが入っている方や、タトゥーがある方は受けることが出来ません。化粧品にも金属が含まれるので、検査前にメイクを落とします。
また、狭い室内での検査になるため、閉所恐怖症の方も検査が不適応となります。
細胞診は触診や画像診断で乳がんが発見された場合に病巣の診断を行う方法です。
細胞診には、
(1)乳房から採取した細胞
(2)乳首からの分泌物
(3)乳首皮膚の細胞を調べる
の3種類の方法があります。
(1)の方法では、乳房に針を刺し、注射器で細胞を吸引します。高精度な診断が可能ですが、こちらも100%ではありません。