専門家に訊く

Vol.2 乳がん検診の正しい受け方

次世代型乳がん検診で“超早期”乳がんを発見
〜毎年1回のPBCシステムによる定期検診で乳がん死ゼロへ〜

教えてくれたのは・・・

ベルーガクリニック チーフ・メディカルオフィサー 医学博士 富永 祐司 先生

ベルーガクリニック

チーフ・メディカルオフィサー

医学博士  富永 祐司 先生

日本外科学会認定医専門医・日本乳癌学会認定医・
マンモグラフィー読影認定医

ベルーガクリニックについて

■プロフィール

大学病院に勤めていた頃、日本人女性の20人に1人が乳がんに罹り、そのうち30%の人が亡くなっていく悲惨な現状を目の当たりにする。また、その原因の多くが、発見の遅れによるものであったため、患者の身近なところに乳腺科専門施設が不足している状況を改善すべく、約4年の準備期間を経て2006年ベルーガクリニックを開設。乳腺で悩んでいる方の総合ケア「PBCシステム」(パーフェクトブレストケア:精度の高い乳がん検査を目指し、患者の負担を最小限にした完成された乳ガン検査)をスタートさせ、乳がんの超早期発見とそれによる乳がん死ゼロを目指し現在も取り組んでいる。

■略 歴

  • 1991年  杏林大学医学部卒業
  • 1996年  杏林大学大学院卒業
  • 1991-1996年  杏林大学付属病院 第2外科
  • 1996-1998年  昭和大学病院 第2外科
  • 1998-2002年  関西医科大学病院 第2外科
  • 2002-2006年  紀尾井町?大手町クリニック 診療部長
  • 2006年  ベルーガクリニック開設
所属学会
日本外科学会 / 日本乳癌学会 / 日本乳癌検診学会 / 日本超音波医学会/ 日本乳腺甲状腺超音波診断会議 / 日本臨床外科学会 / 日本形成外科学会/ 日本皮膚科学会/ 日本消化器外科学会

Q.乳がん検診を受けて“異常なし”。安心していいのでしょうか?

ここ最近、会社や人間ドッグで視触診とマンモグラフィ検診を受けて「異常なし」と診断された方が、診断結果に納得いかず、当院で検査を受けてみたら、乳がんが発見されるケースが増えています
つまり、乳がん検診での見落とし、誤診です。50歳以上の女性に特に多いのですが、かなりしこりが大きくなった状態で当院に来院される方が目立ちます。集団検診や職場の検診、検診センターなどの乳がん検診でも、乳がんの見落としがありました。過去のマンモグラフィの画像を拝見すると精密検査の対象とすべき所見があるケースもあります。検診で「異常なし」と診断されたことで安心してしまって、がんの進行に気付かない、そんなことが現実に起こっているのです。

Q.乳がん検診を受ける際の注意点を教えてください

乳がん検診の誤診は、施設ごとに診断レベルに差があるのが原因です。ですから、検診を受ける施設は慎重に選ぶことをおすすめします。婦人科医が行う検診は専門家が行っていないので、信憑性に疑問が残ります。設備が整っているレディースクリニックに関しても、よく見極める必要があります。

乳がん検診では、検査内容(種類)もしっかり確認してください。一般的な乳がん検診では、視触診+マンモグラフィ検診のみ行ってますが、乳がん発見が見落とされた方の多くは、エコー(超音波)検査をプラスされれば容易に発見可能だったのではないかと考えるケースがほとんどです。しこり化した乳がんは、死に陥る浸潤がんが多く、生存率に関わる問題となります。しかし、しこり化した乳がんは、ある程度の大きさにならないとマンモグラフィでは写らない事が多いのです。
最近政府から配布された「乳がん検診の無料クーポン」では、視触診+マンモグラフィ検診を無料で受けることができますが、この中にエコー検査は含まれていません。検査費用は自己負担となってしまいますが、自主的にエコー検査をプラスしたほうがよいでしょう。
触視診のみの検診はハイリスクで、且つ女性患者様に最もデリカシーのない検診と考えお勧めできません。

Q.乳がん検診は2年に1回受ければ十分ですか?

乳がん検査をうける期間に関しても注意点があります。自治体が行うマンモグラフィ検診は2年に1回ですので、乳がんが見落とされた場合、次の検診は2年後、進行した状態で発見されることになります。この2年間で生存率は大幅に下がりますので、年1回の定期検診が必要です。
あと、未婚の方や閉経が55歳以上の方、乳がんに罹った方が血縁関係にいらっしゃる方、避妊薬を御使用になっている方などは、乳がんのリスクが高いといわれていますので、しっかりと検診をうけることをお勧めします。

乳がんのリスクが高い方

  • 未婚の方
  • 初産年齢が30歳以上の方
  • 初潮が11歳以下の方
  • 閉経が55歳以上の方
  • 乳がんに罹った方が血縁関係にいらっしゃる方
  • 肥満(肥満指数1.1以上)の方
  • 閉経後に肥満になった方
  • 避妊薬を御使用になっている方
  • 動物性脂肪摂取の多い方
  • 成人で高身長の方
  • 運動習慣のない方
  • アルコール多量摂取の方
  • 豊胸手術を行った方
  • 放射線量暴露の方
  • 遺伝子変異を起した方

Q.若い方の乳がん発見も増えていますか?

当院のデーターでは、若年性乳がんの割合が非常に多くなっており危険率が高くなっている反面、非浸潤性の乳がん(33.5%)も多く発見され、超早期乳がん発見にて94%以上の完治が期待できます。若年者の非浸潤がんのほとんどは、マンモグラフィーの微細石灰化で発見される非触知乳がん(しこりのない)でした。
逆に、エコーのみで診断出来た乳がんはの多くは浸潤がんでした。他院での乳がんを見逃された例など悲惨な例が1割程度に見掛けます。

Q.ベルーガクリニックでは、どのような乳がん検診を行っていますか?

当院では、精度の高い乳がん検診を目指し、患者様の負担を最小限にした完成された乳腺外科医のみが対応する乳がん検診「PBCシステム乳がん検診」を実施しています。(PBC=パーフェクトブレストケア)
単なる乳がん検診用のマンモグラフィーや乳腺エコー検査ではなく、乳腺精密検査に使用する特殊なハイテクを駆使したマンモグラフィー診断と乳腺エコー検査を組み込んだ国内初の次世代型の乳がん検診です。現在年間1万人以上の受診者に達しております。
乳がんは数ミリの“超早期乳がん”の状態で発見できれば、簡単な乳房温存治療で100%完治し、再発や転移を起しません。PBCシステム乳がん検診では、この超早期乳がんを限りなく 見つけ出す為の検査です。
診断も婦人科医ではなく乳腺外科医が行います。診断結果は、当日その場で画像を見ながら対面式で医師がご説明します。
最新機器をご用意し、ハードのみならずソフトとなる最高の技術・サービスをご提供致します。その為に、良いソフトがご提供できない時は無理な診療は行いません。これは、常に患者様と共に存在し発展したいと考えているからです。

■他の乳がん検診との比較

  PBCシステム
乳がん検診
自治体検診 人間ドックの
オプション検診
他の乳腺部門
クリニックの
検診
受診者の対象 希望者 自治体により
様々
人間ドックを受診した場合か、希望者 希望者
検査内容 視触診+マンモグラフィ撮影(マンモグラフィガイド標準撮影の2方向)+フルデジタル超音波検査+世界発のエラストグラフィ装置検査 自治体により様々(多くの例)視触診のみ、または視触診+40歳以上で2年に1回のマンモグラフィ撮影(1方向)or超音波検査 施設により様々(多くの例)視触診のみ、または視触診+40歳以上で2年に1回のマンモグラフィ撮影(1or2方向) 視触診+マンモグラフィ撮影(1or2方向)
精密検査 高度な検査が可能 不可 不可もしくは
簡単な検査
可能だが高度な検査は国内でも数カ所
医師 乳腺専門の
医師
乳腺専門の医師は少ない。パートの医師か委託医療機関の医師。 乳腺専門の医師は少なく、パートの医師がほとんど。 乳腺専門の医師ではあるが、乳腺外科医とは限らない。
費用 自由診療12900円(500円をピンクリボンに寄付) 無料か1000円程度 自由診療
1万円以内
自由診療
2万円程度と比較的高額。

Q.乳がん対策として、日常生活で気をつける点はありますか?

20歳を越えたら専門医療機関でのマンモグラフィー撮影検査・超音波検査を行うことと、自己検診を定期的に行い、且つ自己検診を過信しない事が大切です。
食生活では、動物性脂肪は控え野菜中心の和食を食べ、飲酒をなるべく控えたほうがいいですね。適度な運動も心がけてください。また、不妊治療などのホルモン治療経験者は定期的な乳腺検査を怠らないでください。

先生、本日はありがとうございました!

取材協力

ベルーガクリニック

ベルーガクリニックの特徴

幸福を呼ぶ白イルカ=「ベルーガ」。幸せをご提供するクリニックです。

PBCシステム乳がん検診・乳がん検査で超早期乳がんの段階で発見する乳腺外科・乳腺科。
1回の1時間以内の受診で、マンモグラフィー・乳腺エコー検査などの画像検査だけではなく、 細胞・組織検査まで必要な検査は行い、乳腺外科医による的確な判断と分かり易いご説明が特徴。(完全予約制)
乳腺精密検査専用の世界の最高級のハイテク検査機器を装備し、1mm以下の乳がんの診断実績や、乳がん発見の難しい若年層の検査に定評がある。微小乳がん発見の為に、ステレオガイド下マンモトーム生検にも力を入れているほか、誤診の多い病理組織診断を限りなく正確に診断する実績がある。

乳腺外科診療だけではなく、ピンクリボン運動の啓発活動も行っています。

施設 下記の認定を受けています
  • ・マンモグラフィー検診施設画像認定A評価施設
  • ・キッズルーム・パウダールーム完備
  • ・化学療法治療室
  • ・バリアフリー完備
  •  
  •  
  • ・マンモグラフィー検診施設
  • ・画像認定A評価
  • ・検診マンモグラフィー
  • ・撮影認定診療放射線技師の女性技師
  • ・検診マンモグラフィー
  • ・読影認定医師

所在地

〒174-0046  東京都板橋区蓮根3-14-1  第2カネヨビル2F

ベルーガクリニック 地図

電話

フリーダイヤル  0120-150-929

TEL : 03-5916-0114  /  FAX : 03-5916-0125

診療時間

PBC乳がん検診
(予約制)
  • 水  13:30〜20:00
  • 土  13:30〜17:30  (女性乳腺外科医の対応あり)
  • 月・火・木・金は随時
乳腺外科/保険診療
(予約制)
  • 午前:月〜土  9:00〜12:00
  • 午後:月・火・木・金  14:30〜19:30

日・祝日休診

ホームページ

ベルーガクリニック
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